開拓した田んぼ 米作り二期目スタート
いよいよ、私たちにとって二期目の米作りが始まりました。田んぼは木之本町よりも少し北、琵琶湖の北端にある西浅井町塩津浜という集落にあります。一昨年の秋、地元の樋口喜明さんから「集落に空いている田んぼがある」と声を掛けていただき、挑戦することに。十年以上耕作放棄されていた土地は、足を踏み込めば互いが見えなくなるほどの草藪でした。
そこで、樋口さんと大家さんの横関さん、運良く?関東から遊びに来ていた友人たちと7人で開拓団を結成。数日かけて草刈をしました。田舎に暮らす人にとっては面倒な作業ですが、友人たちは非日常的な体験を楽しんでくれたようです。最後は、田んぼの真ん中に自生したクルミの木をチェーンソーで伐採し、記念撮影。泥だらけの笑顔から、みんなの達成感が伝わってきます。
その後も樋口さんに畦塗りや高低の調整、農業機械の操縦、籾摺りなど手取り足取り教えていただきながら昨秋、約9俵の新米を収穫。たくさんの米袋が目の前に積まれたときの興奮、炊きたての輝く米を頬張る幸福感は、これまでに味わったことのないものでした。
今期は昨年使った用水路が使えず、別の水路からポンプで水を引き上げる作業に難航しましたが、月末までに田植えを迎えられそう。お腹の大きな私はおにぎり部隊で参加かな。頼りにしてるぜ、森下くん!
(2018年5月・朝日新聞滋賀版)