地元発信!「スタジオこほく」
湖北の情報を中心に発信するインターネット放送局「スタジオこほく」が18日、私たちのお店に取材に来てくださいました。スタジオこほくは、地元のイベントMCやラジオ番組などで活躍する板山きよ美さんを代表に2012年に設立され、今年が6年目。メンバーは20~60代の男女で、職業も大学教授や主婦、学生、会社員などバラバラの一般市民ですが、ビデオ撮影やウェブ配信、音響、リポーターなど、それぞれが得意な役割を担当し、地元密着の番組を作り続けています。最近ではドローンを使った空撮を取り入れるなど、最先端の技術を使いこなし、ネットを通じて情報を発信しています。
私が出演した回は、なんと300回記念生放送。当日のスタッフは板山さん他3人です。撮影は午後9時から。みなさん仕事帰りに駆けつけ、小一時間で機材のセッティングを完了し、打ち合わせもそこそこにいざ本番。私の緊張をよそにMC役の板山さんを中心に、息のあった見事な舞台回しで、1時間の放送があっという間に終了しました。
テレビというと大掛かりなセットを想像しますが、手軽に本格的な番組制作ができることに驚きました。板山さんは「地元の人も気づいていない、日常にある魅力を掘り起こすことがやりがい」と言います。少子高齢化や人口流出という問題を抱える湖北にとって、地元の人が地元の魅力を見直せる取り組みはとても大切。小さな放送局の奮闘に、私も背中を押された気がしました。
(2018年5月・朝日新聞滋賀版)