二期目の田んぼ、収穫に苦戦
台風を前に、私たちにとって2回目の稲刈りをしました。昨季は、耕作放棄地を開墾したてで、あまり生えてこなかった雑草。今期は雨が少なく水がうまく張れなかった上に、除草をさぼってしまったので、大変なことに。
二列同時に刈り取り、脱穀ができるコンバインを走らせてみますが、草が多すぎて機械が稲穂を認識できず、せっかく実った穂先がバラバラに切り刻まれて捨てられてしまう悲惨な事態が発生。
仕方なく、一列ずつ歩いて刈り取り、自動で束にしてくれるバインダーという機械で作業を進めます。束にした稲は、手作業で穂先をコンバインに突っ込み、脱穀するのですが、やはりここでも草が束に混じりすぎていて、草を引き抜いてから脱穀しないといけません。もう稲刈りをしているのか、草刈りをしているのか。
本当なら、半日もあれば終わる作業を、三日に分けてやる羽目になりました。疲れ果てた私たちを見て、「手をかけた分だけ結果に出る」と笑う樋口さん。無農薬の大変さを、身をもって学んだシーズンになりました。
それでもなんとか出来上がった新米。味はあくまで当社比ですが、去年よりも美味しい。炊きたての香りが豊かで、食感はもちもち、噛めば甘くて何杯でもおかわりができそう。産休中のお店ですが、新米を美味しいうちに振る舞いたくて、近々「収穫祭」を開催予定。もしよろしければ遊びにいらしてくださいね。 (2018年10月・朝日新聞滋賀版)