味噌の仕込み
相変わらず、雪の世界の大音です。
集落を上から見てみたら、こんなかんじ。
雪に慣れていない私は驚くことばかりですが、地元の皆さんは普通に通学通勤しています。 除雪も行き渡り、不自由なことはほとんどありません。
むしろ、寒いからこそ、うまくいくことがある!!
それは「味噌の寒仕込み」です。
暖かくなってくると、雑菌も元気になってきて、お味噌にカビが生えやすくなります。
なので、温度管理や雑菌対策が十分でない家庭の味噌作りは、菌の活動が停滞する寒い冬にするのが良いそうです。こんなに寒い木之本。美味しいお味噌ができるはず〜〜〜〜
お味噌作りは、栗東のもんぺおばさんこと、中井あけみさんに教えていただき、作り始めたのがきっかけでした。中井さんは毎年12月から2月にかけて、ご自宅の工房で、親子づれや遠方から来られる方々と、何度も味噌作りをしています。
味噌作りのすべての工程を1日で体験できるのでオススメです。気軽に参加できるので、ぜひみなさん参加してみてくださいね。他のお味噌が食べられなくなっちゃうくらい美味しいです。ちなみに、私はフナズシも、もんぺおばさん流です。
さて、もんぺおばさん流は、麹作りから始めます。お味噌作りの方法は、うろ覚えだったり、道具も揃っていないので、自己流にかわってしまいました(汗)(もんぺおばさん、ごめんなさい)
全部一人でするのは、今回が初めて。 緊張しました…。
まず、お米を蒸します〜〜
(今回は8キロ蒸しました・・・・)
綺麗に洗って、アルコールかお酒で拭いたバッド(重箱)に布を被せて、その上に蒸したお米を広げます。温度計でお米の温度が40度くらいになるまで清潔にした手でかき混ぜて冷まします。
40度以下くらいになったところで、麹の種(ヒグチモヤシを使いました)をお米に十分にふるいます!!”初心者は多めに振るうと失敗が少ない”との助言を受けて、たくさんふるいました。
次に、麹を振るったお米を重箱に引いておいた布で包んで、上から濡らしたバスタオルで包んで、さらにもう一枚バスタオルで包んで、コタツに入れます!!
ここからは、麹さんに頑張ってもらう番です。麹菌が一番元気になる温度は20台後半から30台前半の温度帯。湿度も必要です。お米が乾かないように、温度が冷えないように気をつけて、時々、天地返しをしながら、お世話をします。最終段階は、麹さんたち自らどんどん温度を上げていくので、自殺しちゃうんじゃないかとヒヤヒヤ。コタツに入れなくても、外気は寒いのに、麹さんはホッカイロみたいにあたたかい。生きているんですね〜〜。なんだか、ほっこり。
2日目の夜には、こんな風に、びっしり麹さんが蒸した米に繁殖しています。3日目には全部のお米が麹で繋がっていました。これで、米麹作りは成功。ほっと一安心です。
いよいよ大豆。(あ、ここまでに大豆をより分ける作業があります。写真に撮るのは忘れてしまいました) 今回使う大豆は、近江塩津のヒグチさんが作ってくださった大豆。ヒグチモヤシさんと相性が良さそうですね。
賤ヶ岳の湧き水に、18時間以上漬けておきます。指でつまんで簡単に割れるくらい。食べても大丈夫なくらいまで、お水を浸透させます。
小指の爪くらいだった豆が、小指の第一間接くらいまで膨らみました。この大豆を柔らかくなるまで、じっくり煮ます。お味噌屋さんによると、茹で上がりの豆に400gの重りを乗せて、簡単につぶれるくらい、が茹で上がりの目安だそうです。
茹で上がったら、いよいよ米麹の出番です。甘口の味噌で11.5〜12%位の塩と合わせた米麹と大豆を丁寧に混ぜ合わせます。私は、15キロ分作ったので、師匠のおうちにあった、大きな樽と大きなしゃもじで混ぜました。
よく麹と大豆が混ざったら、大豆を潰していきます。ジャジャーン!!
なんかレトロで格好いいでしょう。師匠の蔵にあったのを借りてきました。
手動のミンサーです。味噌作り以外でも、お肉やお魚をミンチにできる優れもの。
昔は、みんなおうちで味噌作りをしたから、こんな機械がちゃんとあるんですね。
ここから先の行程は、一人でやるのが寂しいので、師匠を呼んできました。
おしゃべりをしながら、私が味噌の種をミンサーに入れて、師匠がミンサーを回します。たくさんあった味噌の種も、おしゃべりをしていたら、あっという間になくなりました。
この後、できたお味噌をギュッギュッと手で丸めて、樽に投げつけて詰めていくのですが、
師匠と楽しく投げつけていたら、写真を撮るのを忘れてしまいました。 もんぺおばさん流は、間に昆布を仕込みます。
詰めたお味噌。これから、北国街道の山路酒造さんの酒粕を重りがわりに乗せて、完成です。
稲刈りの頃には樽開けできるかな??
みなさんに食べていただくのが、楽しみです〜〜
雪化粧した伊吹山。お天気の良い日は、お店の客席から眺めることができます。 雪景色の大音も素敵ですよ〜