被災の伊香具神社 村人の力結集
大音には、伊香津臣命いかつおみのみことをご祭神とする「伊香具神社」が鎮座されています。口伝では白鳳時代に建立と伝わり、少なくとも平安時代には、当時の朝廷によってまとめられた「延喜式神名帳」で大社として記載されるなど由緒ある神社です。...
お母さんたちの手作りおかき、美味しいよ!
産休中のお店ですが、時々賑やかな声が聞こえてくることがあります。大音の住民でつくる「賤ヶ岳やまの会」の販売部の女性たちの笑い声です。 古民家「源左」は、私たちがお店を開く前から女性たちの活動の場でした。私たちが「店を始めたい」と相談すると、一緒に使うことを快諾してくれ、集落...
季節の手仕事、贅沢な逸品
山椒の竿取り、梅のヘタ取り、ラッキョウの掃除。季節の手仕事は、面倒な作業が多いもの。でも、一年に一度だけ、その時期にしか出合えない作物を少しでも長く楽しめるように手間暇をかけて保存する。とっても贅沢で、幸せな逸品です。 台風の前日、森下くんが畑の栗の木から、落ちた実を拾って...
秋の一日は、夏の一週間
記者は「情報」という形のないものを売るのが仕事です。各地を飛び回り、得た情報を記事にすることにやりがいを感じていましたが、農業や漁業など、地に足をつけて形あるものを作り出す人々に出会ううちに、その暮らしに憧れを抱くようになりました。...
横関さんのかんぴょう作り
大音に引っ越してきて以来、横関隆幸さんの「かんぴょう作り」は、私の夏の風物詩です。お恥ずかしながら、横関さんに出会うまで、私は巻き寿司以外でかんぴょうに出会ったことがなかったし、かんぴょうが何でできているのかも知りませんでした。 干した瓢ひさごと書いて「干瓢」。...
「大音の糸取り」 女性が紡ぐ伝統の技
大音の糸取りは、「だるま」と呼ばれる座繰り機で行います。まず、85度位の熱湯が入った釜の中に、水に浸しておいた繭を入れ、お手製の糸箒で、糸口を辿ります。約20個分の繭から手繰り寄せた糸を「メガネ」と呼ばれる小さな穴に入れます。...
「糸取りの里」お蚕様から良質な繭
大音は知る人ぞ知る「糸取りの里」です。かつては、大音近郊の集落を中心に湖北地方だけで全国の邦楽器糸の9割以上のシェアがありましたが、製糸工場の廃業や、糸取り作業に携わる女性の高齢化などで、村にたくさんあった糸取り工房も今は「佃平七糸取り工房」の佃三恵子さんたち一軒のみになっ...
大音の糸取り
大音は、知る人ぞ知る「糸取りの里」です。 今年も、「佃平七糸取り工房」の佃三恵子さんたちの糸取りが始まりました!! 大音の糸取りの歴史は古く、平安時代の昌泰二年(899年)、伊香厚行が、伊香具神社境内にある湧水で繭を煮て生糸を作り、都で大変な評判になったと文献に伝えられてい...